メタセコイア モデリングチュートリアル
お題は「いのしし(亥)
HTML版はこちら→KT爺メタセコイア指南書

ino_fr01.jpg

デル今週のおすすめ商品

2007年01月29日

鬼平で一枚描いてみよう(4)

いよいよ仕上げ。 今回はPhotoshopによるレタッチ作業でござる。

前回レンダリングした画像にはGIで明るく持ち上げたい部分と、暗いまま残しておきたい部分が有り申す故、GI成分だけを別レンダリングして書き出しておき申した。

GI成分のみの画像

GIで一様に明るくしてしまうと、せっかくライティングで与えたメリハリが希薄になったり、テクスチャのディテールが失われてしまったりする事が有り申す。
更にヘタをすると、HDR画像を使ったIBLで全体が明るく飽和したような失敗画像(たまに見かける…)になってしまうでござる。 無論、GIとマテリアル毎の設定を細かく詰めて行く事も可能でござるが、テストを繰り返す時間を考えるとポストワークで調整した方が楽な事が多いのでござる。

GI成分画像は、元画像をグレースケール化したものをマスクにして、スクリーン合成。 こうすることで、元々暗い部分には少量、明るい部分には多量のGI成分が適用され申す。 結果、メリハリを崩す事無くGIの恩恵を得られまいか…と考えたでござる。 自分の求めるイメージになるよう、マスク画像のトーンを調整すると良うござるな。

ペイント作業も、CGの静止画には必要不可欠でござる。 静物画のような変形しない物体のレンダリングでござればトーンなどの補正のみで済むのでござるが、ボーンで変形させた人物や動物などは、まず漏れなく不正な変形を起こした部位があるものでござる。

たまに「ノーレタッチ」を美徳のように謳う御仁がおられるが、ちゃんとした「作品」として仕上げたいのであれば、破綻した部分はキッチリ修正するべきでござる。 未熟でも自分の絵に愛着を持ち、精一杯手を加えたものを観て頂こうではござらぬか。
…と、説教臭いスパルタ道場主は思うのでござる。 全く大きなお世話でござる。 スミマセン。(´・ω・`)

されば話を戻し… 明らかに不正な変形を起こしている部分や、美しくないアウトライン、陰影などは積極的に修正していくでござる。
拙者が良く行うアウトライン修正の基本手順は、パスで変形させたい形の選択範囲を作り、指先ツールでぐいっと変形。(←ちょっと乱暴)その後、テクスチャのディテールがぼけてしまった部分をスタンプツールで修正したり、ブラシで陰影を書き加えたり…と云ったものでござる。
今回はボディラインの殆どが布で隠れておる事もあって修正箇所は少のうござるが、左手の小指などは明らかに妙なポリゴンの引き攣れが出来て居り申す。 修正した結果が下の画像。

アウトラインの修正

こういった修正を各所に施すことで、絵の説得力は格段に増すものと存ずる。 レタッチに限らず、細かい拘りを積み重ねる事は必ず作品全体の「雰囲気」として表れる…と、拙者は思うでござるよ。

最後に…人物の背景を、雲模様フィルタやノイズフィルタを使って描き申した。 ブルーのライトに浮かび上がる霧雨…といった雰囲気をイメージしたでござる。 背景をブルーにしたので、それに合わせて人物の色にもブルー系のカラーフィルタを適用してみたでござる。

鬼平完成

このような工程を経て、やっとこ最終イメージの完成でござる。
拙者の場合3dsMaxでの作業がメインでござったが、ライティングの考え方や、絵の完成度を高めるためのアプローチは、他のソフトを使っても同じようなものになる筈でござる。

…という訳で、何かしら其許の参考になる部分が有れば此れ幸いにござる。

-------------------------------------------------------------------
蛇足でござるが、この一連の記事のカテゴリは、
「おじさま萌え探求」
と云う事にしておくでござる。(こじつけ)
posted by KT爺 at 01:15| Comment(2) | TrackBack(0) | CG WIP & 萌え探求