一昔(既に大昔かも)前は、3DCGと言えばハリウッド等の大規模な映像制作スタジオで何千万ものお金を掛けて制作する、
大変コストの高い技術…と云うイメージでござった。
拙者が幼い頃は、ワイヤーフレームで描かれたワイングラスがモニタ上でクルクル回っている映像を見ただけで、
近未来的な「何か」を感じて憧れたものでござる。 それが、高性能で安価なパーソナルコンピュータとソフトウエアの普及で、
あっという間に御家庭のパソコンで出来るようになり早や十数年…。いやはや夢のような時代になり申した。
この流れは、数年前にデジタルビューティと呼ばれるジャンルが登場して、廉価なCGソフトウエアと共に売り出された事もあって、
更に拍車が掛かり申した。所謂「美少女CGブーム」でござるな。(拙者も少なからず「仕掛け」側に居た人間でござる。笑)
ホビーユースでも楽しめるようになった昨今では、「CGは難しい」「お金が掛かる」と云うイメージも随分無くなってきたのではござらぬかな。
昔から、粘土をこねたり、模型を作ったり、手芸が得意だったり、料理が好きだったり…兎に角、手作りする事が大好きで、 わくわくしてしまう人であれば素質は十分でござる。 きっとCGも楽しく覚えられるハズでござるよ。
そう、やっぱりCGは楽しいのでござる。
しかも思った程は難しくも無いのでござる。
しかしながら、いきなりリアルな人間を作ろうとしても、なかなか上手くいくものではござらぬ。
ブームに乗って始めて、「可愛い女の子」が「見るも無残なクリーチャー」になってしまい、
ガッカリされた方も居られるのではござらぬかな。
それはCGが難しいのではなく、「人間」を描く事自体が大変に高度な技術と知識を必要とするからなのでござる。
初めて3Dに挑戦される方も、再チャレンジの方も、先ずは厳密な知識を必要としない簡単な作品を作るところから
始めるのが宜しかろうと存ずる。
紙に鉛筆で絵を描くように…ソフトウエアが画材や工具として機能するように、少しづつステップアップしてゆくでござるよ。