KT爺の茶飲み話
さればでござる。此れにてモデリング作業は一段落。メタセコイアによる、おおよその作業の流れは掴めたのではござらぬかな?
(勘の良い御仁であれば、これだけ覚えれば大抵の生き物系モデリングは、こなせるようになってしまうでござる。)
されど、ここからもう一手間かける事で作品の完成度は更にアップするのでござるよ。
…と云うより、実はここからが作品の質を決める大事な作業だったりするのでござる。
作品制作の完成までを10とすれば、ここまでの作業が5。もう一手間で更に5か、場合によってはそれ以上の時間を掛けることも有り申す。
一手間の内容は、主に頂点移動による形状のブラッシュアップ。果ては面構成の見直しと再構成。テクスチャを作成、貼り付ける作業
などでござる。メタセコイアで出来るのはここまで。最終的にフォトリアルな作品に仕上げる場合などは、
他の(高性能なレンダリングができる)ソフトにオブジェクトを書き出して、材質の再調整、ライティング、レンダリング
…と云った工程を経て完成となるのでござる。
さて、今回のイノシシのようなデフォルメした形状の場合は、「己にとってベストな形状」を探求する作業になり申す。
要は自分が「この方がカッコイイ(カワイイ)!」と思えるように形状や材質をいじってしまえば良いのでござるよ。
一例として、拙者がこの後行った修正作業を簡単に解説してみるでござるかな。
51. 前脚、後ろ足のバランスを整えます。 動物の脚らしく、足先を細く整形しました。
前脚の間隔を詰め、後ろ脚の間隔を広げ、立ちポーズのバランスを調整します。